草津温泉や八ッ場ダム見学などに訪れた際は、お立ち寄りになり1時間程度で自分と向き合う坐禅を体験できます。初心者の方には丁寧に指導するのでご安心ください。足を組めない方には椅子坐禅を体験していただけます。
お一人様より、ご家族、団体様等随時受付けております。
大洞山雲林寺の坐禅会
坐禅は、ただひたすら坐るだけの修行です。そのため、坐禅には目的がありません。坐ることに没頭して思いを流し自分と向き合う状態をつくります。
坐禅で大事なこと
坐禅で大事なことは、3つを整えることです。
- 調身
- 調息
- 調心
まず、身を調整してから呼吸を調整します。最後に湧いて出てくる思いを流して、ありのままの自分と向き合う心の状態を保ちます。
坐禅の作法
基本
合掌
両手のひらを合わせて指をまっすぐそろえます。
叉手(しゃしゅ)
内にして握り、手の甲を外に向けて胸に軽く当て、右手の左手の親指をひらで覆います。
入堂の作法
叉手にし、入口の左側の柱(襖・障子等)のそばを、柱側の足(左足)から入ります。
入ったら立ち止まり、坐禅堂のご本尊さま(聖僧さま)に合掌し、頭を下げます(合掌低頭)。
叉手にもどし、自分の坐る位置(坐位)に進みます。
坐禅堂のご本尊さま(聖僧さま)
挨拶の作法
自分の坐る位置(坐蒲ざふ側)に向かって合掌低頭します。両隣の人への挨拶です。
坐蒲(ざふ)は坐禅用のクッションです。隣位問訊のあと、合掌のまま右回りをして向かい側に坐っている人に合掌低頭します。
足の組み方
どちらの組み方も、坐蒲がおしりの中心に位置するように足を組み、両膝とおしりの三点で上体を支えます。
結跏趺坐(けっかふざ)
右の足を左の腿ももの上に深くのせ、次に左の足を右の腿の上にのせます。
半跏趺坐(はんかふざ)
右の足を左の腿の下に深く入れ、左の足を右の腿の上に深くのせます。結跏趺坐は、体が柔らかい人でないと組むことが難しい姿勢です。慣れない方は半跏趺坐でも大丈夫です。
椅子坐禅
「椅子坐禅」も同じ坐禅です。
結跏趺座(けっかふざ)、半跏趺坐(はんかふざ)どちらもできず「坐禅なんて無理だ」とあきらめていた方は、ぜひ椅子坐禅に取り組んでください。「椅子坐禅」も「坐禅」もおなじ坐禅です。その心のもち方や、呼吸の仕方、姿勢などはすべて同じで違いはありません。
曹洞宗は椅子坐禅により、老若男女すべての人に坐禅の道がひらかれています。
坐り方の作法
眼は見開かず細めず自然に開き、視線は前方におとします。口から大きく深呼吸を数回し(欠気一息かんきいっそく)、心と身体のこわばりをほぐします。
上体を左右へ、はじめ大きく徐々に小さく揺らします。
振り子が止まるように、中心で静止します。
手の組み方の作法
右手を左の足の上にのせ、その上に左の手をのせて両手の親指を軽く合わせます。この形を法界定印(ほっかいじょういん)といいます。
姿勢の作法
背骨をゆったりと積み上げ、上に頭をバランスよく置きます。耳と肩、鼻とおへそは垂直になります。舌はかるく上あごにつけ、閉じた口の中に空気がこもらないようにします。視線は45度下に落とします。
坐禅の入り方
鐘が3回(止静鐘という)鳴ったら坐禅開始の合図です。それ以降は、堂内に出入りをしないようにします。
始まりの鐘:止静鐘(しじょうしょう)
始まりの鐘となる止静鐘(しじょうしょう)を合図に坐禅が始まります。坐禅の終わりは、が鳴ります。
警策(きょうさく)を受ける際の作法
右肩を軽く打って予告するので、
❶合掌し上体を左前に傾けます。
❷受けおわったら上体をもどし合掌低頭して、法界定印にもどします。
坐禅の終わりの鐘:放禅鐘(ほうぜんしょう)
鐘が1回(放禅鐘という)鳴ったら坐禅終了の合図です。
❶合掌低頭し、手のひらを上に向け両膝にのせ左右揺振(小さく→大きく)して足を解きます。
❷坐蒲を元の形に整え、隣位問訊、対坐問訊をし、叉手で退堂します。
過去の坐禅会
リビングストーンよりお越しの留学生の方々も体験していただきました。
直堂より、警策を受けているところです。
地域の子供たちも坐禅を体験しています。坐禅は、老若男女関係なく誰でも体験できる修行です。
坐禅中の心がまとまらないのは、大人も子供も一緒です。聖僧さまからの励ましとしていただきます。
ただひたすら坐ること。ひたすら坐ることに没頭します。その際、眠くなったり姿勢が悪くなれば警策で肩を打っていただくのです。
坐禅は、人により体調や体質の個人差があります。当山では、足の組めない方でも椅子を使う坐禅を体験できます。
当山では、直堂が一から指導いたします。安心してお申し込みください。
坐禅の時間は、一切口を開きません。呼吸も鼻で行うため、静寂の時間が過ぎていきます。
坐禅は、おひとり様でも、グループ団体様でも承ります。難しく捉えるのではなく、只ひたすら坐ることに没頭するだけです。
只管打坐(しかんたざ)
只ひたすら坐るだけの修行、坐禅は「只管打坐(しかんたざ)」を概念に修行します。「無」になることを意識するのではなく、雑念を流しながらありのままの自分と向き合い坐ることに集中します。
坐禅は、40分間を一炷(いっちゅう)と呼び、1回の単位として行います。初心者の方は慣れていないため、40分間の坐禅が難しいことも考えられるでしょう。その際は、一炷ではなく半炷(はんちゅう)で20分間の坐禅から体験もできます。坐禅は、事前の予約が必要です。まずは、お気軽にお問い合わせください。