なぜ塔婆を建てるのか?|塔婆への質問をご紹介します|塔婆の本当の意味|処分するタイミング|雲林寺古塔婆入れをご利用下さい
お墓の傍に立ててある「木の板」をお墓参りのときなどに目にしたことがある方も多いと思います。
この木の板を「塔婆」と言うのですが、一体どんな意味があるのか。ご存じない方も多いかもしれませんのでご説明させて頂きます。
「大好きな人が亡くなった」
その時に、昔は塔を建てていたようです。
「大好きだった」「尊敬していた」「忘れたくない」
その想いを 塔 を建てることで表していた様です。
しかし、その都度 塔 を建てるのは大変です。
その 塔 の代わりに 塔婆を建てる習慣ができました。
塔婆は木の板ですが、立派な五輪塔を元にしたデザインです。
インドの宇宙の構想要因「地」「水」「火」「風」「空」の5つを表現した五輪塔が刻まれています。五輪塔は人間の体をかたどったもので、
空(頭)
風(呼吸器系)
火(体温)
水(水分)
地(身)
が書かれています。
塔婆の事でよく質問を頂く例をご紹介させて頂きます。
①施主は私の兄です。弟である私は、兄とは別に塔婆を建てても良いでしょうか?
もちろん、構いません。当山の四十九日法要では最高、7本の塔婆が用意されました。7名様の親族の皆様それぞれに想いがあったのでしょう。
塔婆は故人へ声をかけ、祈ることです。施主様以外に塔婆をご用意されても全く問題ございません。
②塔婆を建てたものの、いつ下げれば良いのでしょうか?
実は塔婆を下げるのに具体的な正しい時期は決まっていません。しかし塔婆は木製で、直射日光や雨が直接当たるため、劣化が起きてしまうので建てた方は心配に想いますね。
当山雲林寺は塔婆の魂抜き供養のお経をあげ、その後、お焚き上げを定期的にしておりますので、是非当山にございます「古塔婆入れ」をご利用下さい。お布施料は頂いておりません。
「塔婆を建てる」ことは現世の家族や親族が「無事に成仏出来るように」と故人へ声をかけ、祈ることです。大切な故人へのエールとして、現世の私たちができることを形にしたのが「塔婆」です。
「塔婆を建てる」ことが、今生きている私たちにとっての善を積むことになり、ご先祖様の供養としてだけでなく、自分の善行にもなるのかもしれません。
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