諸行無常|あらゆる物事は移り変わる|「今でしょ」の流行語から
日本は季節の変化に富み、また自然災害が多い国ですので、「物事は常に移り変わっている」という感覚が、他の国の方々よりも身についているのではないでしょうか。
「あらゆる物事は移り変わる」
楽しくて幸せな時間はいつか終わること、美しい花が枯れること、大切な人が亡くなること、
生あるものは、いつか必ず滅びます。花の美しさはずっとは続きません。いつか枯れてしまから、今、その時を美しいと感じるのです。
諸行無常「永久不変のものはこの世にない」
お釈迦様は「いつかは尽きる命だからこそ、今この瞬間を大切に生きていきましょう」と説いております。
「今でしょ」
10年前の流行語です。
この言葉には「今やるべきことがわかったんでしょ?それならいつ走り出すの?今しかないでしょ!」という想いが凝縮されているそうです。人生が永遠に続くものと錯覚して、漫然と時を過ごしてしまいがちですが 今 という瞬間を無駄にしてはいけまんよ。というメッセージなのでしょう。
「いつまでもあると思うな親と金」
親が亡くなってから、「こんなことならもっと孝行しておけばよかった」と嘆いていも遅いのです。
仏教の出発点は、「一切皆苦(人生は思い通りにならない)」と知ることから始まります。
住職、あんまり不吉な事言わないで下さい!と皆様から言われそうですが、思い通りにならない原因は、「諸行無常」にあると考えると解決に繋がるかと思います。
人間は生まれても、やがて老い、病にあい、死ぬことに苦悩します。それが避けられないのに、不老不死を願います。あり得ないことを願うために苦が伴うのです。だから、無常である人間の生存は一切皆苦です。
逆もまたあり、幸福を感じるものの、その幸福が永遠に続くことに執着して苦を招き、あげく無常の世の常で幸福はいずれ終わりを迎えます。
諸行無常「永久不変のものはこの世にない」
物事は変化するもの ということを受け入れることで、次々に起きる出来事に対して、気持に余裕ができ、柔軟に対応できるのではないでしょうか。
皆様に 今 (この一瞬)を大切にして頂けたらと願います。
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