処分するときも感謝の気持ちを忘れずに|古塔婆
塔婆を立てることは、追善供養 の意味があります。
追善供養は、亡くなった人の命日(一周忌や三周忌など)に法事を行い、生きている人が善行をすることによって、故人の善行にもなり、それが巡って自分に戻ってくるという考えです。
仏教の世界では 塔婆を立てること自体が 善行 となるため、塔婆を立てること=追善供養となります。
小さな子どもに塔婆の意味を聞かれた場合は、 亡くなった人への感謝のお手紙 という表現にするとわかりやすいかもしれません。
お墓に立てた塔婆は永久に追善供養が続くわけではありません。
役目を終えた塔婆を下げるタイミングは厳密には決められてはいません。
建てたら建てっぱなしでも問題はないのですが、塔婆が木製なので、
近隣の墓所に、塔婆が朽ちて倒れこんだりしてはトラブルの元となってしまいます。
ですので、建てた塔婆を下げる目安としては、
次の年忌法要の機会で上げる際に以前から上がっている塔婆を下げる、
見た目が黒ずんで汚らしく映る場合には下げる、 自分で建てた際にいつまで上げておくと決めてその周期が来たら下げる |
など、自身で塔婆を下げる期限を決めて塔婆を建てるとよいかもしれません。
しかし、卒塔婆のおかげで、大切な故人があの世で安らかに眠っていると思えば、そう簡単に捨てられるものではありません。
大切な故人様のことを思って供養のために上げた塔婆。
上げるのはいいが、下げづらい、という話も耳にします。
とてもありがたいものだけに、その処分に困るという人もいるかと思います。
雲林寺では古塔婆入れが本堂の脇にございます。
古くなったお塔婆はまとめて浄焚(お焚き上げ)いたしますので、安心してご利用下さい。
古塔婆入れに塔婆を入れる際には故人への感謝の気持ちを添えて、入れいて頂ければ幸いです。
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