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只管打坐(しかんたざ)|坐禅の十徳

坐禅 雲林寺 長野原

本日は坐禅を体験したい方が都内より来山されました。

曹洞宗の開祖である道元禅師は「只管打坐(しかんたざ)」

道元禅師 雲林寺

すなわち、身を正しくして、ただひたすら坐りなさい と言われました。

只管打坐 長野原 雲林寺 

「ただひたすら坐りなさい」

と言われても、正直、坐禅を初めて体験される方にとってわかりづらいと思います。

坐禅会 雲林寺 長野原

本来であるならば坐禅に効果を求めてはならないのですが、これから始めたい方のためにあえて効果について考えてみました。

曹洞宗日課経大全 『坐禅の十徳』によると以下のような効果があると言われています。

1.邪念が起こらなくなる
2.慈悲心が起こる
3.外からの誘惑を受けなくなる(安易に誘いに乗らない)
4.物に拘(こだ)わらなくなる(執着がなくなる)
5.智慧(気づき)が出てくる
6.五官(視覚、聴覚、嗅覚(きゅうかく)、味覚、触覚)が静まる
7.忍耐力が出る
8.心が清くなる
9.物に驚かなくなる
10.信仰が深まってくる

私も坐禅をする身として、坐禅の十徳 くつも当てはまる点を感じます。

正直 坐禅の十徳 を意識せずに坐禅を行っていましたが、私の場合はむしろ意識せずにしていたから良かったかもしれません。

坐禅 長野原 雲林寺

先入観があると、自身の純粋な主観で坐禅の効果を感じにくくなったかもしれません。

 

経本「曹洞宗日課経大全」は、なんと初版が昭和15年となっています。

戦前から今日に至るまで、何度も重版を重ねておりますが、古くからの教えにブレがないのでしょう。

 坐禅は習禅にあらず。
 唯だ是れ安楽の法門なり、菩提を究尽するの修証なり。
                  「普観坐禅儀(ふかんざぜんぎ)」道元禅師

坐禅をすることそのものが、そのまま悟りである。と道元禅師は説かれております。

 

禅定ー大事な場面でも心を落ちつけ、最大限の力を発揮する

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