なぜ、お彼岸にお墓参りをするのか?|お彼岸の由来|此岸(しがん)とは何?
今月はお彼岸の月です。
お彼岸は、春分・秋分の日を中日にした一週間をいいますが、そもそもどのような意味をもつ言葉なのでしょうか?
お彼岸にはお盆と同様に、お墓参りをする人が多いようですが、なぜお彼岸にお墓参りをするのか、その本来の意味を知っている人は少ないかもしれません。
彼岸とは、彼の岸、つまり向こう岸の「あの世」のことです。仏さまのみ教えに導かれて安らかな生活を送ることができる世界をいい、仏教用語で「悟りの境地」のことです。
一方、私たちが暮らす「この世」は「此岸(しがん)」と呼ばれており、煩悩や迷い、苦悩の溢れる場所だと言われています。
彼岸は西に、此岸は東にあり、太陽が真東から昇って真西に沈む「春分の日」と「秋分の日」は、彼岸と此岸の距離が最も縮まり、亡くなった故人ともつながりやすいとされ、この日にお墓参りへ行き、故人と話をしたり偲ぶ事が定着してきたのです。
これがお彼岸の由来です。
そして、お彼岸の一週間は彼岸に居られるご先祖様、亡き人を想い感謝し、心の修養 を行う期間でもあると言われております。
心の片隅に 六波羅蜜(ろくはらみつ)と呼ばれる戒め(いましめ)の言葉を置いて生活するだけで、自然と実践することができるでしょう。
布施:人のために惜しみなく何か善い事をする。
持戒:規則正しくルールを守り生活する。 忍辱:辛い事があっても、落ち込まない。 精進:最善をつくして努力する。 禅定:どんな場面でも心を平静に保つ。 智慧:洞察力を鍛え、物事の真理を見極める。 |
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