節分会|立春|煩悩に向き合いながら生きる
本日は雲林寺節分会がございました。
雲林寺節分会は、先代より100年以上続いており、この続いている灯を消してはいけない、と思っている行事の一つでもあります。
「節分祈祷会」は本来でしたら「豆まき」により「鬼は外、福は内」と豆まきをする行事であります。
コロナ禍の為、豆まきは出来ず、祈祷のみとなりましたが今後、盛大に「節分祈祷会」ができる事を願っております。
「鬼は外、福は内」
鬼は人間の中潜む煩悩であるのかもしれません。
その鬼(煩悩)は、いつでもどこにでも隙さえあれば、私達の心の中に入り込もうと狙っています。そして、その鬼(煩悩)にいつの間にか心を奪われてしまっているのに、全く気付くこともなく平気で生活をしているのが私達ではないでしょうか。
「人間関係から自分を切り離せない以上、煩悩をなくすことは難しい。鬼を追い払おうとするのではなく、鬼の心が常に私の中にあるんだと受け入れることが大切」とお釈迦様は説きました。
必要なのは、内側の鬼が角を出さないようコントロールできる自分をつくることなのでしょう。
煩悩に任せるのではなく、煩悩に向き合いながら生きる。仏教では、自分の欲と向き合い、正しく制御することで、人を困らせる煩悩に打ち勝ち、幸せな人生を切り開けるとしています。
皆様の新年のご多幸をお祈り申し上げます。
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