お焼香の仕方|お通夜・葬儀・法要|雲林寺住職がご説明します
お通夜や告別式、法要では、僧侶による読経中に仏事においてはお焼香 があります。
式中は静粛な雰囲気に包まれております。いざ自分自身に順番が回ってきた際、その場で慌てることの無いよう、緊張せずに落ち着いてお焼香したいものです。
3年前、妻の祖母(当山の檀家様)の通夜・葬儀がございました。私が葬儀場の方々と打ち合わせをしている時、当時中学生・高校生だった姪っ子6人がやって来ました。
「省吾くん!お焼香で恥をかきたくないから細かく教えて!格好よくお焼香したい!」
急遽、お焼香レッスンが始まりました。
ここでは曹洞宗におけるお焼香のマナーについて解説していきたいと思います。是非ご参考にしてみて下さい。
お焼香には、
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3種類あります。
一般的な会館や葬儀会場、寺院での法事なでにおいて行われるのは「立礼焼香」です。
「立」という文字があるように、 お焼香を立った状態で行う様式です。
ここでは「立礼焼香」のマナーをご説明致します。
①数珠を左手に持って祭壇の前に進み、一礼し、数珠をかけて仏前に合掌礼拝します。
②香を右手の浄指(親指・人差し指・中指)で軽くつまみます。
③左手をそえて、香を額の前に軽くささげ、香炉に入れます。
④2回目は従香なので、香をつまみ、そのまま香炉へ入れます。
⑤もう一度、数珠をかけて仏前に合掌礼拝します。
⑥祭壇に一礼し、自分の席に静かに戻ります。
焼香の作法でもっとも気になるのが回数ですが曹洞宗の場合、焼香は二回が一般的です。焼香のときは、一回目は主香(しゅこう)といい、故人さまのご冥福を祈って薫(くん)じます。このとき、左手を右手の下に添えると敬虔(けいけん)な姿となり、一層“念”がこもります。二回目は従香(じゅうこう)といい、主香が消えないように香を加えます。
宗派により回数が異なります。
(おしいただく→焼香を額の前までささぐ)
お焼香は、宗派に沿って行うのがより丁寧ではありますが、
自分の宗教への信仰心が厚い人は、自分の宗派の作法で焼香をあげても問題ありません。
仏様に礼拝し、故人様を想い、真心を込めて行うことが、いちばん大切です。
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