無財の七施(むざいのしちせ)笑顔は己を高めると共に、人々の心を和ませます
世界的なインフレの影響と円安により、暮らしに欠かせない商品の値上げが相次ぎ、テレビでは物価上昇のニュースがしょっちゅう取り上げられております。新年早々困ったものです。
そんな状況の中、どうしても思考がネガティブな方向へ向いてしまいます。ネガティブな考え方をしていても、何もいいことは無いのですが。。。
経済的困窮から、自分は何の役にも立たないと落ち込むこともあるかもしれません。
・・・そんな思いに沈んだ時に知っておきたい仏教の教えが『無財の七施』です。
物がなくても周りの人々に喜びを与えていく、少しでも喜んでいただける方法が、心がけ1つで誰でもできるのです。
1.和顔施(わがんせ)……柔和な笑顔で人々に接すること
2.眼施(がんせ)……優しい眼差しを向けること
3.愛語施(あいごせ)……愛のある思いやりの言葉をかけること
4.身施(しんせ)……身体を使って奉仕すること
5.心施(しんせ)……思いやりの心を持って他人に接すること
6.床座施(しょうざせ)……座席や立場を他の人に譲ること
7.房舎施(ぼうしゃせ)……自宅に人を迎えてもてなすこと
本日は和顔施(わがんせ)のお話をしたいと思います。
檀家様で、常に「笑顔」の方がいらっしゃいます。笑顔には「引き寄せの効果」があるのでしょうか、常に明るく楽しい仲間に囲まれておりますし、仕事も次から次へと沢山引き受けている、と聞いております。忙しくてもお逢いする時はいつも笑顔。そして笑顔には周囲を笑顔にする伝染力があるのでしょうか、私もお話しをするたびに笑顔になっていると思います。いつでも明るく、元気で、ちょっとした面白い冗談をおっしゃり、思わず笑わせて頂いております。
「笑顔」は己を高めることができる共に、人々の心を和ませることができるのかもしれません。
毎日、笑顔で楽観的に生きることで、幸せな人生を引き寄せるのでしょう。
・・・笑顔でいることは高齢者の認知予防にもつながり長生きにも繋がるかもしれません。
是非皆様、笑顔でお過ごしして頂けるようにお祈り申し上げます。
次回も『無財の七施』のお話をしたいと思います。
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