令和元年度 梅花流全国奉詠大会 グランメッセ熊本
熊本地震から三年が経ち、大変な困難を乗り越えてきた、熊本の地で梅花流全国奉詠大会が開催されました。
会場となった「グランメッセ熊本」は甚大な被害の出た益城町にある会場です。
私達は大会前日、復興中の熊本城を見学しましたが、周辺はまだまだ作業が完了していない地域も点在しており、元の暮らしが戻ってきたとは言えません。特に道端にはたくさんの目印を付けられた石がところ狭しと置いてあるのが印象的でした。
改元し、初めての全国大会となりましたが、いつものオープニングでは民謡の牛深ハイヤ節(うしぶかハイヤぶし…旧牛深市で江戸時代から伝わる「元祖ハイヤ節」)のあでやかな衣装、立振る舞いに目がくぎ付けとなりました。
第一部では曹洞宗管長・大本山總持寺貫首の江川辰三禅師様のもと、開会式を行い、引き続き熊本地震自然災害物故者追悼法要が厳修されました。
そして、いよいよ登壇奉詠となりました。今回は静岡第二宗務所と群馬県の合同登壇でした。しかもその代表として雲林寺講の中澤至子様の詠題、宮崎ハナ様の詠頭の伸びのあるお唱えが会場内を流れました。私達詠衆もその波に乗り、心地よい梅花をお唱えすることができました。
今回特別奉詠として中国・雪竇山資聖禅寺(せっちょうざんししょうぜんじ)より男女四十数名の修行僧の皆様が参加して下さいました。曲目は釈尊花祭り第一番の御詠歌で一糸乱れずに奉詠されている姿に会場は水を打ったように静まり返り思わず心の中でお見事と叫んでしまいました。
第四部の清興では熊本市生まれの水前寺清子さんが「いっぽんどっこの唄」「365歩のマーチ」等など会場を右の端から左の端まで疲れると言いながらの大熱唱に皆様から大好評を頂いておりました。
閉会式ではいつものように坐禅御詠歌奉詠の中、椅子坐禅です。来年の再会を約束し「まごころに生きる」の大合唱でフィナーレとなりました。今年の全国大会は特に中身の濃い大会となったと再認識させられたのではないでしょうか。
当山ではいつでも梅花流のお仲間を募集しております。お気軽にお問合せ下さい。
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