戒名|かいみょう
戒名は故人がこの世に生きたことをたたえ、安らかに天界に入って頂く象徴です。
仏の弟子になった証や、仏の世界に入るための入場許可証のようなものとして授かります。
基本的に住職がお授けします。
宗派によって、構造や意味合いは変わりますが、その人の特徴を表した漢字が選ばれます。
その人の人生を表し、亡き後、生きた証を後世までにお伝えするものでもあります。
さて、いきなり問題です。
A B Cのお位牌はある有名人のものですが、どなたの戒名か考えて見ましょう。
A「文献」は文学者であったこと,「古道」は古きことや道理を重んじたこと,「漱石」は作家としてのペンネームを表しています。
答えは夏目漱石です。
B『サイボーグ009』『仮面ライダー』等の漫画家、特撮作品原作者である石ノ森章太郎です。
C 院号の慈唱 は、慈しみの心を持って歌っていた、と解釈できます。
答えは昭和の歌姫 美空ひばりです。
雲林寺では戒名をお授けする前に、その方のご性格、ご趣味・特技、お仕事、生い立ちなどを、丁寧にお伺いし、戒名に反映させています。
又、生前戒名のご相談も承っております。
戒名は、人が亡くなった時に頂く名前と考えている人が多いようですが、本来は、仏教徒になった時に頂く名前です。
戒名を頂くことで、改めて正式な仏教徒になった、という気持ちになれ、人生が充実し、運命が開けてくるかもしれません。
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