お寺の階段
お寺の階段は
コケが付いていて、滑りやすく、
石の大きさがバラバラで、
段差の高さもバラバラです。
秋は落ち葉があり、冬は雪があり、
さらに登りにくくなります。
そのため、足元(あしもと)を良く見て階段を上がるわけですが、
お寺の階段 足元を見る=下を見る のは理由があります。
頭を下げて仏さまを敬う。
つまり、階段が無ければ 上を向いて、ふんぞり返って、ご本尊へと向かうことになります。
日本は昔から、尊敬するものを自分より高い位置に置く習慣があります。
仏さまを見下ろすことは失礼にあたると考えるので、階段を長くすることで、自然とご本尊さまは高い位置に置かれるようになります。
階段を一段、また一段と上がるごとに、普段の生活で身についてしまった煩悩(ぼんのう)や穢れ(けがれ)を落とし、階段を上りきった時には、心身が清められるていると考えます。
長い階段を上がることは修行であります。
ご本尊さまも高い位置に置かれますが、
ご法事の時、故人様の写真も高い位置に置かれます。
故人様を敬い、拝むためです。
お寺に階段がある理由は
頭を下げてご本尊さまを敬うため
ご本尊さまを見上げて拝むため |
階段があると、自然とできるようになるようです。
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