人々の今生と来世の幸せを願って梵鐘をつく
「除夜の鐘(じょやのかね)」は、大晦日の夜に寺院の梵鐘(ぼんしょう)をつく日本仏教の行事の一つです。
多くのお寺では1年間を振り返って感謝の気持ちを表す「除夜法要」という、その年最後の法要を勤めます。
除夜の鐘を鳴らすのも、その法要の一つ。
大晦日から新しい年への引継ぎを行う大切な儀式なのです。
大晦日から元旦にかけての深夜0時を挟んでつかれます。
除夜の鐘 の歴史は古く、もともとは中国・宋の時代の末期頃に始まった鬼払いの文化で、日本には鎌倉時代の頃に伝わったと言われています。
梵鐘(ぼんしょう)の梵は、神聖・清浄が語源。
鐘の音は仏様の音や声を連想させるものであり、その響きを聴く者は一切の苦から逃れ、悟りに至る功徳があるとされていました。
世の中の人々の今生と来世の幸せを願って梵鐘をつき、清浄な音が広がっていくことで極楽浄土のような安らぎを与える。そんな意味もあったようです。
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