人身得ること難し(じんしんうることがたし)|ご先祖様に感謝を
今月はお彼岸がございます。ご先祖様のお墓参りを予定されている方は多くいらっしゃるかと思います。
私たちは、人間としての体を授けて下さったご先祖様に感謝してもしきれません。
人間に生まれる確率は 宝くじの1等が当たる ようなもので、これほど難しいことはないそうです。
私たちは地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の六つの世界 六道 を輪廻してこのたびは人間に生まれたということです。
ある時、お釈迦さまと弟子が、ガンジス川のほとりを歩いておられました。その時、お釈迦さまが、ガンジス川の砂をひとにぎり手のひらにのせ、
「この手のひらの砂と、この河原の砂とでは、どちらが多いか?」と、おたずねになりました。
「河原の砂が多いです」と、弟子は答えました。
「その通り。この世界には、この河原の砂と同じように、かぞえきれないほどの生き物がいる。だけど、その中で、人間はこの手のひらにのっているくらいしかいない。それほどに、人間として生まれることはむずかしいことなんだよ。」
この説話では、人間に生まれてくるありがたさを説いています。
人身得ること難し(じんしんうることがたし)
人間として生を受けることは難しい。めぐまれた生命を自覚しましょう。
道元禅師の言葉です。
私たちは今、人間の身を授かって生かされています。
この身体は、いただいたもの。暴飲暴食したり、自暴自棄にならず、大切に使わなければなりませんね。
人身得ること難し を心の片隅に お彼岸のお墓参りをしてみてはいかがでしょうか。
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