習慣(戒)が自分を守る鎧になる|すべきでない事はしない
3月18日から24日までの1週間は、春彼岸の期間となります。
お彼岸の教えには、人間が人間らしく生きていくための道しるべが示されています。
そのひとつに 持戒 じかい というのがあります。
してはならない という意味ではありません。
人間として、すべきでないことはしないぞ と常に思い続け、習慣にしていくこと
それが 持戒 です。
10の戒め、実践すべき項目(十重禁戒)
1. いたずらに生き物を殺さない | 不殺生戒 ふせっしょうかい |
2. 人のものを盗まない | 不偸盗戒 ふちゅうとうかい |
3. 不貞行為(不倫)を行ってはいけない | 不邪婬戒 ふじゃいんかい |
4. だましたり嘘をつかない | 不妄語戒 ふもうごかい |
5. 酒におぼれない | 不酤酒戒 ふこしゅかい |
6. 人の過ちを責め立てない | 不説過戒 ふせっかかい |
7. 自慢したり、人の悪口を言ってはならない | 不自讃毀佗戒 ふじさんきたかい |
8. 人のために与えることを惜しんではならない | 不慳法財戒 ふけんほうざいかい |
9. 怒りで我を失ったりしない | 不瞋恚戒 ふしんいかい |
10. お釈迦様の教えを誇ってはならない | 不謗三宝戒 ふぼうさんぼうかい |
自分が悪い方向へ流されそうな時、日頃の 十重禁戒の習慣 により、悪い流れを引き止め、考える時間を与えてくれます。
逆に言えば 悪いことをしようと思っても、十重禁戒の習慣に邪魔されて、道をはずれることができないということです。
私達人間は 人生において成長していく上で、自制 が非常に重要な要素であるという事実に経験的に気づいています。
成績のために勉強や仕事をするのであれ、健康のために体重を減らそうとするのであれ、
自制心なしでは前に進むことは難しいものです。
充実した、幸せな生活は 持戒の徳の上 に築かれています。
自分を戒め、魂を磨き、彼岸(悟り境地)に近づいていきたいものです。
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