不動のこころ
不動明王(ふどうみょうおう)は、日本各地で お不動さん として親しまれ、いまでもたくさんの人気と信仰を集めています。
不動明王 のサンスクリット語(古代インド語)による名称は アチャラナータ
アチャラ は 動かない 不動であることを意味し、
ナータ は 守護者 を意味します。
仏教の開祖であるお釈迦様は、今から2600年ほど前、王子の座を棄て、生老病死の苦しみから救われるにはどうしたら良いのかと修行の道に入られました。
最後の修行、坐禅をされる前に釈迦は「我、悟りを開くまでは、この場を動かず」と決意されます。
不動(アチャラ)は お釈迦様が坐禅中に、煩悩を振り払う不動の心から採られていると伝えられています。
私自身、永平寺の修行での坐禅中、いろんな妄想が湧き出て、自分自身のやる気を無くそうとしたのを思い出します。
人間は肉体よりも精神的に、自分自身を追い込まれてしまう方が弱いようです。
一番重要になるのが、ゆるぎない精神力、すなわち 不動のこころ を極めていく事。
これこそが、釈迦が悟りを開かれた修行の実践であり、人間として生きていく上での最善の方法なのではないでしょうか。
揺るぎないみ心 不動心 で、私たちの悩みや心配事を聞いていただける お不動さん
10月28日は不動明王(お不動さん)のご縁日でした。
愛のある怒りの表情と揺るぎない不動心で私たちを導き守護してくださる 不動明王 に手を合わせてみませんか。
参道の意味|ご本尊様の前で世間的な “地位” “名誉” を全て捨てて、一度スッピンになり、また産道から生まれて帰っていく。
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