般若心経入門⑤|わかりやすく解説します
般若心経入門⑤ 無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故 心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖
引き続き 空 (物体に実体は存在しないという意味)の思想についての呼びかけます。
私たちは知識で何でも得ようとしますが、真実を受け取るとは、知識で理解することではないのです。
存在の本質は 空 であるので、わだかりはなく、心に何の恐れも生じない、事を伝えています。
あらゆるものに実体は無いから、苦しみだって本当は無いし、苦しみを無くす方法だってないのです。
それらはすべて概念でしかなく、その概念を抱く自分という存在もまた、概念でしかないのです。 頭で理解するという営みが、すでに虚構なのです。 これらを知識として理解したところで、それは何も理解していないのとほとんど変わらない、 私たちは知識で何でも得ようとするが、存在の本質に関わる部分では、知識としてこれを得ることなどできはしない、 真実を受け取るとは、知識で理解することではないのです。 |
つづきは 般若心経入門
菩提薩埵 |
誤った認識の発端は、「有る」と思うことだから、やはりどうしても否定の形をとらざるをえないのです。 |
心無罣礙 |
ただ、存在の本質が 空 であり、私という概念が取り払われ、世界と自分とを隔てる虚構が崩された認識というのは、すがすがしいものです。
わだかまりを抱くことが何もない。 わだかまりを抱く私が存在せず、わだかまりという心もまた、本当には存在しないから当然といえば当然です。 心に何の恐れも生じないのです。 |
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