捨てる勇気|放てば手に満たり|真の価値を見出すには
誰でも、苦労してやっと手に入れたものは、簡単に手放したくないと思います。できることなら誰にも渡したくない。ずっと自分が握っていたいと思うのが、人ととして自然な気持ちだと思います。
手に入れるのに苦労したほど、握っている期間が長ければ長いほど、執着も強くなり、頑固になっていきます。
何十年、百年と続く老舗の会社が、昔ながらのやり方にこだわりすぎて時代に合わせることができず、取り残されて、最後には潰れてしまうということは決して珍しくありません。
放てば手に満てり 手放すことによって、大切なものが手に入る。
曹洞宗の開祖、道元禅師(1200~1253)の言葉です。
「何かを手に握り締めたまま、新しいものを握ることはできません。一度放さなければ新しいものは握れない。捨てる勇気を持ちなさい。そうすれば、自ずと真の価値を見出せるはず」と言っています。
出てしまった結果は受け入れる。握りしめないで、手放し、捨てる。
そして前に進んでいく方が、楽に生きられるのかもしれません。
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