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達磨大師|思いやる心を実践する

達磨 開眼 雲林寺

縁起物としてよく知られる「だるま」

選挙の必勝祈願や、合格祈願のお守りグッズ、お店の置物として飾ってあるのをよく見かけます。

だるまは無病息災家内安全などさまざまなことを祈願する縁起物で、「七転び八起き」の意味が込められています。

だるまは 実在のインドの僧侶で 達磨大師 と漢字で表記されます。約1500年前の方です。

だるま 雲林寺

達磨大師は、お釈迦さまから数えて28代目のお祖師さまで、インドから中国へはじめて禅の教えをお伝えになりました。

本当の弟子が出来るまで、あの拳法で有名な少林寺で、想像を絶する厳しさの中、手足が腐るほどの修行に耐え、自分の心を見つめ、壁に向かって9年間坐禅修行をされました。

少林寺 雲林寺

そこで 慧可えか という弟子に出会い、ようやく達磨大師の教えの中心である『禅』を伝える事が出来ました。

慧可えか が、達磨大師の思想・修行論を、語録の形でまとめたのが、「二入四行論ににゅうしぎょうろんという、自己修養の入り方・行じ方に関する禅の典籍です。

1.報怨行(ほうおんぎょう)
  苦しい運命が来た時、自業自得の自分のまねきだから、他人を怨まず忍耐しなさい。
2.随縁行ずいえんぎょう
  縁に従うことで苦しいことも、楽しいことも、自分の過去の種まきに縁が結びついて生じている結果なので、一喜一憂しない。
3.無所求行むしょぐぎょう
  求めることによって苦しむのだから求めない。
4.称法行しょうぼうぎょう
  命やお金を惜しまずに、六波羅蜜ろくはらみつ[悟りの境地へ到るために行う修行]に心がけなさい。

正しく世の中を見てみると、お互いが支え合いあって生きていることがよく分かります。

ですから、お互いに思いやる心を大切にしたいのです。

思 雲林寺

思いやる心を実践すること、これが達磨大師の教えです。

鎌倉仏教が生まれた背景

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