忠霊塔供養
「これは兵隊さんの骨を納めているお墓ですよ」
と忠霊塔を説明すると、お子様は皆さん驚かれます。
雲林寺境内にある忠霊塔は、とても身近な戦争遺跡です。
忠霊塔は忠義や忠誠をもって戦争に出兵し戦死した者の霊に対して、称え続けることを象徴として表す塔で、戦死者の納骨堂も備えております。
近年、各地の忠霊塔の存続の問題が増えています。
建てた団体が管理していくのは難しく、遺族の高齢化や慰霊碑自体の老朽化等により、保存していくうえでの課題が多いのが現状です。
忠霊塔は戦争の記憶を伝える大切な文化財です。
戦争は人々から大切なもの全てを一瞬で奪い、残虐で、これ以上非人道的なものは他にありません。
現在の私達はSNSを通して、いつでも自由に、世界中の人々との相互理解を深めるだけの機会も技術を得たのにも関わらず、世界は未だに、戦争を行い、争う事を辞めようとはしていません。
忠霊塔を供養することは、平和の尊さや、人間の尊厳、命の大切さ、そして戦争に出兵し戦死した人たちの
『どうして命を落とさなければならなかったのか』というメッセージを考える機会になるのではないでしょうか。
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