仏画(ぶつが)
仏画(ぶつが)は、その字の通りに仏様の姿を描いた絵画です。
仏教を題材にした絵画も含みます。
仏画が描かれた背景には、仏教への理解の促進がありました。
昔は言葉で仏教の教えを伝えていましたが、それだけではうまく伝えきれませんでした。
そのために仏画、仏像等が作られ、人々の視覚に訴えかけるようになったのです。
仏画の歴史を紐解いていくと、紀元前5世紀に遡ります。
日本の仏画の始まりは平安時代という説が有力です。
鎌倉時代にはたくましい画風、室町時代は禅宗の影響などが見られます。
江戸時代には狩野派(幕府の御用絵師として襖や障壁画などを制作した絵師集団)の影響を受けたようです。
明治時代からは模写がさかんになり、現代に至ります。
当山の仏画(涅槃図)の箱には寛政7年(1795年)の文字がありました。
作家のお名前でしょうか。
一般人でも仏画を描く事は可能です。
仏さまのお姿を描き写す事をを写仏といいます。
心静かに筆をはこび、仏様と向かい合うことで自分自身の心の洗濯をすることができます。
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