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薬師如来(やくしにょらい)|貝瀬薬師如来供養祭

身体に何かしらの不調を感じたとき、自分は何か悪い病気ではないかと不安に思います。

実際に療養中である方でも、ドクターの見解、様々な治療の先生の言うこと、ちまたに溢れる健康情報など、どれを信じていいか悩むこともあるかもしれません。

 

必ずあなたにぴったりの治療方法がありますよ

そう伝えてくれているのが薬師如来(やくしにょらい)です。

左手には薬壺(やっこ)を持ち、その壺からは、そのものに応じた薬を取り出して与えてくださいます。

また右手は施無畏(せむい)の印を結び、

わたしたちの色々と恐れおじる心を取り除き、安心させてくれます。

 痛いところへすぐ薬師如来の右手が飛ぶ、 これが「手当て」の言葉の由来です。

 

また、薬師如来は 四十九日法要の御本尊様でもあります。

日本の仏教では、亡き人のために、四十九日・一周忌・三回忌といった節目ごとに供養をします。

葬儀の後の初七日から三十三回忌に至る各年忌には、それぞれに守り本尊様が縁付かれています。

初七日 不動明王 火炎を背にしてスックと立つ不動明王ですが、背中の火炎は一切の煩悩を焼き払い、右手の剣でこの世への未練を断ち切り、左手の縄で人々を仏縁に導くとされています。
四十九日 薬師如来 薬師如来の薬壺には体や心の病を治す力があり、人々が清らかな心身で悟りへと導いてくれます。
一周忌 勢至菩薩菩薩 知恵の光で故人を照らして、地獄・餓鬼・畜生という三つの苦しい世界から極楽浄土へと導いてくれます。
三回忌 阿弥陀如来 故人を極楽浄土へと導いて教えを説いてくれます。

薬師如来は、故人の後生が定まる前に最後の確認をくださいます。

また、まだ故人に苦しみが残っている場合、それを取り除いて下さいます。

 

年忌法要は、亡くなった方ご自身の次の生まれ変わりのリズムであり、残された者にとっては、大切な方の死を受け入れて行く期間となります。

死の悲しみはすぐに癒やされるものでは全くありませんが、お仏壇の前に座ったり、年忌法要を営むことで、心はご自身も気付かないうちに微妙な変化が起こっているのです。

毎年5月15日に貝瀬地区薬師堂供養祭があり、薬師如来をお祀りします。
薬師如来の持つ薬壷の中には、体の病だけでなく、心の病も治してしまう霊妙なる薬が入っております。
仏教では 心身一如(しんしんいちにょ)と言って、心の状態が体に大きな影響を与えるとされます。
それだけに 心の健康 が不可欠なのです。
是非とも薬師堂に足をお運びいただき、どうぞ心静かに薬師如来に手を合わせてみてください。

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