チン!ドン!ジャラ~ン!|鼓鉢三通(くはつさんつう)
明日、雲林寺で行われる8月14日の大施食会(だいせじきえ)では チン! ドン! ジャラ~ン! と賑やかな鳴り物が響き渡る場面がございます。
初めて参列して、驚いた経験がある方もいるかもしれません。
これは曹洞宗のみで見られる光景で、鼓鈸三通(くはつさんつう)と呼ばれます。
僧侶が3人1組となり
引鏧–いんきん(ハンドル付きの鐘)
太鼓
鐃鈸-にょうはち(シンバルを和風にしたもの)
をそれぞれが打ち鳴らし、リズムよく大きな音を奏でます。
なぜ、大きな音を奏でるのでしょうか? いったいどういう意味があるのでしょうか?
お釈迦様がお亡くなりになったとき、弟子のみならず動物も鳴(泣)いて取り囲み、同様に、天も悲しみの雷鳴を轟(とどろ)かしたそうです。
その音を表現したのが、鼓鈸三通(くはつさんつう) です。
その後、故人様が仏の弟子として仏の世界へと旅立つこと盛大にお見送りするという意味から鼓鈸三通(くはつさんつう)の鳴らしものを行っていったそうです。
鼓鈸三通(くはつさんつう)の鳴らしものをしっかりと行いながら、故人様への敬意を欠かすことなく、魂を迎え、また見送りたいものです。
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