参道の意味
お寺の門から本堂までの道を参道といいます。
お寺の本堂は、敷地の奥まった場所にある場合が多く、参道から少し距離がある場合も少なくありません。
なぜそのような立地になっているかというと、お寺は祈りの場であると同時に瞑想の場であり、修行の場でもあるからなのです。
敷地に入ってから、本堂という聖域に至るまで、ゆっくりと歩くことで気持ちを切り替えることができます。
参道が与えてくれるのは、日常の喧騒から離れ、静かに自己と向き合う時間です。
ではなぜ参道というのでしょうか?
参道は産道という説があります。
産道を通って、お母さんのお腹へ戻るが如く、ご本尊様のもとへ行く。
ご本尊様の前で世間的な “地位” “名誉” を全て捨てて、一度スッピンになり、また産道から生まれて帰っていく。
これが参道の隠された意味です。
雲林寺の参道は今現在改装工事中でご不便をおかけしております。
夏頃、新しく生まれ変わった参道を是非、ご覧下さい。
この記事へのコメントはありません。