4月18日はお香の日
お香には、気分をやすらげる鎮静作用があるといわれています。
仏典によると、お釈迦様が
「香は部屋の中でたきなさい。そしてその中へ入り、気を静めて無の境地になりなさい」
と説教したとあります。
仏教では故人が四十九日まで食べる物は「匂い」であるとされているので、故人に食べてもらうという意味でもお線香やお焼香が用いられます。
四十九日後は、仏様になった故人と「心を通い合わす」という意味で線香をあげます。
線香の上品な香りを通じて、故人に話しかけたりするなど、心で交流するための「お香」として使われます。また、線香の良い香りを嗅ぐことは、自分自身を清め、仏壇の空間を清めるという意味もあります。
『日本書紀』によると、日本では、西暦595年の4月、淡路島に沈香(じんこう)が漂着したという記述があるそうです。
ある日、淡路島の海岸に、2メートルほどの流木が流れ着き、村人がその流木で焚火をしたところ、島中にとてもよい香りが広がりました。
驚いてすぐ焚火をやめてこの流木を朝廷に献上すると、仏教最高の香木である沈香(じんこう) だったそうです。
そこから、4月を、また「香」の字を「一+八日」と読み、合わせて4月18日を「お香の日」とされました。
「お香の日」
好きなお香を焚き、大切な故人様と心の交流をしたり、自分自身の気を静め、無の境地になりたいものです。
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