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布施の意味|最上の布施とは?

布施 雲林寺

葬儀や法事、行事のときに、布施といってお金を納めますが、これだけが布施ではありません。

布施の本来の意味は、苦しみ、困っている人に、慈悲の気持ちで何かを与えることです。

見返りを求めたり、自慢したりしては布施ではありません。

布施をした自分、布施を受けた人、布施した物、この三つを自分の心に留めない

この三つを 忘れてしまう気持ち、これが本当の布施といえます。

布施 夜景

 

布施には、色々な方法があります。

身施  シンセ 自分で動いて、働いて奉仕する
心施  シンセ 相手を思いやる
眼施  ガンセ 優しいまなざし
和顔施 ワガンセ 慈愛に満ちた表情
言施  ゴンセ 心のこもった言葉づかい
床座施 ショウザセ 立場を譲る

 

それでは、布施の中で最上の行いは何でしょうか?

それは 無畏施 ムイセ といい、不安、恐怖などを取り除いてあげる ことです。

苦しんでいる人のそばにいてあげる。

悩みを聞いてあげる。

何が手伝ってあげる。

これだけしてあげたのに! と何かを求めたり、「ありがとう」の言葉を期待してはいけません。

何かして、相手に対し自分が役に立つ。

それを心に留めない、忘れてしまう気持ち。

これが本当の布施といえます。

布施行をすることによって、魂を磨き、彼岸(悟り境地)に近づいていきたいものです。

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