迷信に惑わされない心|六曜|友引|三月またぎ|日々是好日
カレンダーや手帳に「大安」「友引」などの記載がされたものを見かけます。これらを総称して「六曜(ろくよう)」といいます。
お祝いごとは「大安」を選んだり、葬儀の日は「友引を避け」日程を調整するようです。
大安:幸運な日として好かれる吉日 友引:良い意味でも悪い意味でも友を導く |
しかし、六曜は、単に日に吉や凶の意味をもたせた科学的な根拠のない迷信です。
友引に葬儀をしてはならないという決まりはありません。しかし、多くの火葬場が友引を休日としているため必然的に友引に葬儀ができなくなっております。
お亡くなりになってから四十九日法要まで3カ月にわたることがあります。これを「三月またぎ」と言い、縁起が悪いと考える方が多くいらっしゃいます。
四十九日法要 亡くなってから7日ごとに供養を行い、旅を終える四十九日で忌明けを迎えます。この忌明けに行う供養を四十九日法要といい、葬儀で用意した白木位牌から本位牌(塗位牌)へ故人の魂を移し、多くの方はお墓に納骨します。 |
三月(みつき)→身付(みつき)→身に付く
四十九日と合わせて、「始終、苦(しじゅうく)が身に付く」からだそうですが、これは迷信どころかダジャレです。
ではなぜ、私たちは迷信等に振り回され、受け入れてしまうのでしょうか。
もしも嫌なことが本当に起こったらどうしようという不安感や、世間の目を重視し、世間体にさえ従っていればとりあえず、無難に済むのではないか、という想いからかもしれません。
自分は気にしないけど、ご近所のお年寄りがうるさいから、とおっしゃる方もいます。
本来、禅の教えとは
「日に吉凶無し」
「日々是好日(にちにちこれこうにち)」
であり尊くないない日は一日もございません。
その一日がいい日になるか、悪い日になるかは、私たちの心がけ次第なのです。
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