雲林寺28世大慈提三大和尚|稱名忌(しょうみょうき)
故人が亡くなられてから12年後に行われる法要が十三回忌法要です。
仏さまになられてから干支も一巡し、その時間と故人の徳を偲ぶ法要 になります。
雲林寺28世住職大慈提三大和尚は2012年2月26日午前6時58分、西吾妻病院にて、遷化(せんげ)致しました。満101歳でした。
あれから12年の月日が流れ、干支も一巡したのかと思うと感慨深いものがあります。
十三回忌の別称である稱名忌(しょうみょうき)の「稱名」とは、仏さまの名前を唱えることであり、年月の経過とともに故人が仏さまの一人として名前を唱えられるべき存在になったことを意味します。
曹洞宗の法要では、大勢の僧侶(お坊さん)がお経を唱えながら ぐるぐると堂内を巡る 場面があります。
行道(ぎょうどう)といい、僧侶が決まったルートをぐるぐる歩きながらお経を読み上げます。
行道は対象者への敬意 を表すために堂内をまわります。
法堂など建物内では、対象となる位牌が須弥壇(しゅみだん)の上にあるのでその周りを回ることはできないため大間内を回ります。
雲林寺28世大慈提三大和尚は「愛語」という禅語を好んでおりました。
「愛語(愛のある言葉)は、天体の運行、ひいては宇宙の働きを逆転させるほどの力があることを理解し、学ぶべきである」
曹洞宗の開祖、道元禅師の「正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)」の中にあります。
祖父から頂いた多くの愛語は今だ、私の心の中に生き続けております。
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